【理工学術院・材料部門への指定寄付2件のご報告】

(その1):【旗野裕之・マキ子奨学金制度施行のご報告】

 1944(昭和19年)理工学部応用金属学科を卒業された故旗野裕之様と旗野マキ子夫人のご厚志により、「理工学部100周年記念」の折に「理工学術院、基幹・創造・先進3理工学研究科の材料系分野の学生を対象に、独創的で優秀な研究者の育成、研究の発展を目的として、大学院修士課程の学生を対象とした「奨学金制度」が平成20年10月に制定・施行されました。
 
この奨学金制度は、故旗野裕之様のご夫人旗野マキ子様から500万円をご寄付いただき、大学事務経費等控除後の400万円をもって設定することが決められました。
 
旗野裕之様は、ご寄付のご意思を残されて昨平成20年1月にお亡くなりになられました。
 
このご寄付の件に関しまして、応用金属学科同期のご学友の坂内喜郎様と多羅尾光一郎様が理工学術院・河合素直副学術院長先生(理工募金推進委員会委員長)とお話をされて進められました。
 
旗野マキ子令夫人様からは、次のようなお手紙を頂戴しました。
 
【早稲田大学理工学部百周年】を迎えられ、この時期に旗野裕之の親友であった坂内様、多羅尾様のお骨折りで微力ながらお役に立ちたいと考えまして、ご寄付申し上げることになり主人も喜んでいることと存じます。寄付の相当分につきましては主人が常々申しておりました通り、金属材料の教育、研究、発展に資するようにご配慮いただければ幸いに存じます。その点、宜しくお願い申し上げます。
 
旗野裕之は、新潟県立工業技術センターを58歳で退職後、金属部門技術士の資格を取得し、75歳くらいまで三条、燕の関係工場で活躍しておりました。(要約)

 第1回の奨学生には、基幹理工学研究科機械科学専攻・修士2年生、青木 聡君(2009年度博士後期課程進学予定、指導教員・酒井潤一教授)がなりました。
 
以上、感謝の意を表してご報告申し上げます。


(その2):【萩野茂雄様、大学指定寄付のご報告】

 萩野茂雄様(早稲田材料工学会副会長・大和合金且ミ長・S30年理工学部金工卒)は、昨平成20年7月【早稲田大学理工学部百周年】に際し、理工学術院創造理工学研究科「マクロ材料コース」に500万円(大学事務経費等控除後400万円)の指定寄付をされました。同10月に大学より「稲志賛助員」の名誉称号を贈呈されました。寄付金の利用内容については、現在ご関係の方々でご検討中と伺っております。
 
萩野様は、理工学術院の材料系教育研究体制が整備拡充され、材料を学習された優秀な学生を育成し社会に送り出すことを願っておられます。
 
以上、感謝の意を表してご報告申し上げます。


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